萩生田さんの選挙区は東京都八王子市です。
 
八王子市にある大学は多いです。
地元に住民票を置く学生や教職員の数も少なくないと思われます。
 
NHKの記事によれば
「この制度には格差の解消につながるとする声がある一方、学生でなく経営の苦しい私立への救援策につながるのではないかという批判もあります。」
とのことです。
 
学生・保護者が高等教育無償化の恩恵を受けるだけでなく、経営の苦しい大学の教職員も雇用の安定の恩恵を受けることになります。選挙に弱い萩生田さん(強ければ千葉科学大学の客員教授にならないで済んだ)にとっては、格好の選挙対策になります。
 
山本太郎が、萩生田さんの地元から出馬しても簡単には勝たせてもらえません。
 
山本太郎の支持者になるはずの資力の無い学生を、萩生田さんが先回りして支持者に取り込んでいるからです。
 
現職の閣僚を落選させるのは難しいです。島尻さんを落選させた沖縄の参議院選よりも、総選挙で萩生田さんを落選させる方が遥かに難しいです。
 
スルーしていましたが、重要なニュースです。
私立大学間の学部譲渡を容易にする法令の運用が2020年4月からスタートします。
 
加計学園が経営破たんした場合、獣医学部を他大学に譲渡してしまえば加計理事長への経営責任追及は非常に困難になります。加計学園の経営に大きなボロが出ないうちに、私立大学間だけでなく国公立私立大学間の統合を容易にする法案が国会で議論されることになるでしょう。
 
安倍総理の一の子分である萩生田さんは、安倍総理の意向を忠実に実行する人物です。
あらゆる批判を踏み潰し、数の力で法案を実現するには、(安倍総理にとって)萩生田さんは最も文部科学大臣に適した人物です。
萩生田さんの文部科学大臣就任には、少なくとも
・一の子分の選挙対策
・山本太郎からの批判封じ
・加計学園が経営破たんした場合の退路確保
の意義がある論功行賞だと思いました。