2019年06月

池袋の事故に続き
https://www.excite.co.jp/news/article/Real_Live_45872/
大阪でもプリウスで事故が起きました。
https://heiseikarareiwae.com/osakahodoukourei
事故車であるプリウスのシフトレバーは分かりづらいです。
https://getnews.jp/archives/2145817
 
Pがレバーではなくてボタンなのは、仕様から外れるにせよ理解できないことはないです。、
 
Bって何の頭文字?R(リバース)があるのにB(バック)なの?
と思って調べたら
https://bestcarweb.jp/news/49783 

 
ATの変速ポジションは、P(パーキング)-R(リバース)-N(ニュートラル)-D(ドライブ)-L(ロー)が基本だが、低速モードとしてジムニーの4段ATのようにD/L間に「2」(2速モード)や「2L」が設定される場合もある。
 

というのが常識だとばかり思っていました。でも

 最近では低速域の変速モードの「L」の代わりに「B」(ブレーキ:Brake)モードが設定されている場合がある。
 ダイハツのCVTは「B」モードとして設定しているのは、CVTが基本的に変速ギアをもたないゆえに、低速“ギア”の意味とも捉えられる「L」の表示を嫌ったのだろう、軽自動車/小型車すべてで「B」ポジションを設定している。
 
 
ということを知らなかったです。意見の分かれるのは
 

乗ったことがある人から「シフトパターンには馴染めませんでした」という声が複数あったプリウス。「高齢者は乗らない方がいい」という意見のほか、「あれで混乱するなら免許を返上すべき」「ヒューマンエラーはどんな車種にも起こる可能性がある」といった見解も上がっていました。

とのことですが、所有者ドライバーが体調が悪くなって、同乗者に代わりに運転を頼むケースはありえます。こんな分かりにくい仕様が原因で事故が起きたら、メーカーにも責任があると思います。
 
余談ですが、トヨタのハイブリッド車でもアクアのシフトレバーは分かりやすいです。
Bモードでは、アクセルを踏んでいる限りはDとほぼ変わらない。ギヤが低い訳ではないので、そのまま最高速度まで加速することができる。だから、ギヤ比を下げて固定してしまうLレンジとは、意味も仕組みも違うのだ。つまり、Bレンジは従来のLでも2でもない。運転者にとって、BとL・2はアクセルオフ時の運転感覚が似ているので、もちろん「Bという表示が紛らわしい」という批判は一理あるのだが、両者は本質的に違うものなのだ。

BもLも下り坂で使う機能なのですから、Lの位置にBを持ってくるのが直感的で分かりやすいです。
(アクアのように)従来の仕様に近い並び順での対応も可能なのに、(プリウスのように)最新性を演出するための仕様変更には反対です。
 
新聞も雑誌メディアもトヨタには甘いです。新聞では、どこのメーカーのどの車種なのかは匿名でした。雑誌メディアでも、「トヨタの批判をすると仕事を干される」という及び腰の記事でした。
https://bestcarweb.jp/news/49800

なによりシフト機能として肝腎なのは、セレクターの扱いやすさとモニター/インジケーターの表示に関してデザインに工夫を凝らして、操作の容易さと認知/視認性をしっかりと確保して、シフトポジションの確認を簡単にすることではないだろうか。
 その点ではプリウスがいかにも小さなシフトノブを採用しているのは、先進性の演出を意識“しすぎた”デザインに思えてしまう。とっさの減速時にシフトレバーで「B」ポジションを操作できることは、安全面で大切な要素だと思う。
 
 
個人的には、自分が高齢者になったときにユニークな仕様の車を運転したいとは思わないです。慣れた仕様の車を運転したいです。
 
「アクセル・ブレーキの踏み間違い事故をなくしたいのなら、マニュアル車のみを運転すればいい」
 
という意見があります。


百田尚樹さんは、池袋の事故について
 
「超高齢者のドライバーから殴り倒してでも車のキーを取り上げろ!」
 
という趣旨の発言をしております。
https://news.nifty.com/article/entame/movie/12259-257822/

  
ぼくはどちらの意見にも賛成できないです。オートマ車の普及率を考えたら、マニュアル車限定に戻すのは非常に難しいです。小泉改革・アベノミクスの影響で過疎化が進行した地方で、高齢者の免許証返納を義務付けたら飢え死にもありえます。
 
なら、どーすればいいかといえば、
 
「アクセルもブレーキも同じように踏む動作だから踏み間違いの事故が起こる。だったら、踏む動作はブレーキのみにすればいいじゃん。」
 
という発想で発明がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=TBys8Iqnznw

高齢者の事故は、慣れた仕様の車と技術の力で乗り越えられると思いました。

オール沖縄は、安倍政権を毀せるだけのうねりを生じさせられないと思います。
 
外交についての意見の違いの分類
ⅰ)アメリカの言いなりになる。南北朝韓・中国に舐められたくない。慰安婦・労務者への個人補償は論外。←安倍総理
ⅱ)アメリカの言いなりになるな!南北朝韓・中国にも舐められたくない。慰安婦・労務者への個人補償は論外。
ⅲ)アメリカの言いなりになるな!南北朝韓・中国と未来志向で仲良くしたい。慰安婦・労務者への個人補償には反対。
ⅳ)アメリカの言いなりになるな!南北朝韓・中国と歴史認識を共有した上で仲良くしたい。慰安婦・労務者への個人補償にも賛成。

アメリカの言いなりになるな!という点ではⅱ)~ⅳ)の人たちが比較的簡単に連帯できます。基地問題については比較的連帯が容易です。
 
でも、対南北朝韓・対中国外交の基本理念に隔たりが大きすぎます。

オール沖縄の議員・支援者全員に

・アメリカ国内に慰安婦像を設置することへの賛否

・竹島・尖閣諸島の領有権の存否
 
・慰安婦・労務者へ(日本国の税金を財源にした)個人補償の賛否
・トモダチ作戦に参加した兵士への(日本国の税金を財源にした)個人補償の賛否
 
・明仁や徳仁らのワケの分からない天皇祭祀が政教分離に違反するかどうか
 
などをアンケート調査してみたら、ⅰ)の安倍晋三と変わらないことを言う奴らが必ずいます。

基地問題以外での連帯は難しいです。新外交イニシアチブの猿田佐世事務局長
に公開質問させていただきます。
 
「日本国政府が税金を使って、
 
慰安婦・労務者へ個人補償をすること、
 
トモダチ作戦に参加した兵士へ個人補償をすること
 
は、日本国の国益に反することだと思うか思わないか?」
 
を ぜひ訊いてみたいものです。
 
「アメリカの言いなりになるな!」という一点でのオール沖縄の連帯は、あらゆるテーマを網羅するような広がりなんか持てないで終わると思いました。

慰安婦や戦後補償についての議論をすっとばして、拉致問題の被害者の人権ばっかり取り上げる連中こそが、安倍政権の支配を最も受けやすい連中です。こんな連中ばかりだから、安倍総理は楽勝で4選されます。
 
ワシントンポストに安倍首相の二枚舌を批判する厳しい論調の記事がありました。
翻訳記事
 
「未来志向」で過去の清算をウヤムヤにすることに賛成しておいて、拉致問題についての一方的な被害者を装ってもドッチラケというのが国際社会での道理です。
以下引用
 
Mr. Abe has a right to complain about Pyongyang's stonewalling. What's odd -- and offensive -- is his parallel campaign to roll back Japan's acceptance of responsibility for the abduction, rape and sexual enslavement of tens of thousands of women during World War II.
安倍首相は、拉致問題に対する「平壌の頑固さ」に文句を言うくせに、大日本帝国が植民地の若い女性の人生を台無しにしたことについての「東京の頑固さ」に何の矛盾も感じていないのは国際社会で異様に映る(超意訳)。

If Mr. Abe seeks international support in learning the fate of Japan's kidnapped citizens, he should straightforwardly accept responsibility for Japan's own crimes -- and apologize to the victims he has slandered.
慰安婦や労務者に対する個人補償から逃げまくっておいて、拉致問題の一方的な被害者を主張しても国際社会で説得力ゼロ(超意訳)。
 
以上引用終わり
 
日本が蚊帳の外にいるのは、慰安婦や労務者への個人補償から逃げまくったことが最大最悪の元凶だからです。安倍首相の無能外交への批判が拉致問題について集中していることから、安倍政権がこれだけ長く続いてしまった理由がわかる気がしました。
 
時系列でいえば、拉致よりも戦時賠償・戦後補償の方がずっと前です。戦時賠償・戦後補償について話がついてから拉致について話をするのがスジです。にもかかわらず、戦時賠償・戦後補償をすっ飛ばして拉致問題を取り上げる人は非常に多いです。
 
国の誤りのせいで、福島第一原発近隣住民の人生をめちゃくちゃにしました。
 
国の誤りのせいで、トモダチ作戦に参加した兵士の人生を台無しにしました。
 
国の誤りのせいで、元慰安婦や元労務者の人生をめちゃくちゃにしました。どちらも国が個人補償をする義務があります(一時金払いが無理なら分割年金形式でいいから)。
 
ところが、日本の勤労者・知識人・政治家・官僚・財界人は、戦争で加害したことの責任を認めて南北朝鮮・中国の戦争被害者にお金を払うのがイヤなんです。
 
戦争で加害したことの責任を認めて南北朝鮮・中国の戦争被害者にお金を払うのがイヤだということについては、日本の圧倒的多数の人々は安倍首相と利害がピッタリ一致しています。加害者としての賠償・補償責任をウヤムヤにしょうとする人間の非常に暗い面に安倍首相はうまく付け入りました。
 
この付け入りが大きな効果を発揮したのは、ぼくも含めた日本の圧倒的多数の人々には歴史認識の視座がいい加減であることに起因していると思いました。
 

一度は、選挙に勝って安倍総理を退陣に追い込んだ実例が存在します。
2007年の参院選です。岡田や前川が代表では100年経っても政権交代が不可能なのが明らかだったので、小沢一郎が代表に就任しました。参院選に負けたら代表辞任を明言しました。

この参院選の勝利によって、他力本願の風頼みから実力で政権交代を勝ち取ることを民主党議員が意識できるようになりました(政権交代への大事なターニングポイント)。
 
 
当時より100倍以上ひどくなった現在では話題にもならないでしょうが、当時の赤城大臣がバンソウコウをして閣議に臨んだことで大騒ぎになりました。
 
バンソウコウ王子のケガについての記者会見のやりとりが、ウィキペディアの履歴にありました。
 
以下、堂々巡りのやり取りを引用します。
 なお、この記者会見の約二週間後の参院選で自公は過半数割れし、安倍総理は退陣しました。
 
記者「冒頭、差し支えなければ、お怪我が気になるんですが、どういうふうな・・・。 」
赤城「大したことではありません。 」
(中略)
記者「顔の傷なんですけれども、何か暴漢に襲われたりとか、・・・。 」
赤城「いや、大したことではありませんので。 」
記者「家の中とかで起きたことだと・・・。 」
赤城「いや、どうぞご心配なく。大したことではありません。 」
記者「確認ですけれども、それは大臣はケガは大したことではありませんとおっしゃいますけれども、公務かプライベートかで事の重要性というものが変わってくるんですけれども。」
赤城「いや、全くご心配には及びませんので。 」
記者「それは、公務ではないということですか。 」
赤城「全くご心配には及びません。大したことではありません。 」
記者「現職の大臣なんですから、その辺りはきちんとご説明いただかないと、心配いらないと言われても心配してしまうんです。 」
赤城「大したことではありません。 」
記者「何があったんですか。 」
赤城「大したことはありません。 」
記者「どんな感じの大したことない・・・・。 」
赤城「本当に大したことではありませんので。 」
記者「おケガの程度が大したことがないということなのか、理由そのものが大したことない・・・。 」
赤城「いや、もう何でもありません。 」
記者「ケガはいつされたんですか。 」
赤城「何でもありません。 」
記者「先週の日程がいろいろお有りだったと思うんですが、出張等で。あと何かお疲れで怪我されたのか、そういうことも考えるのですが、そういう感じでもないんですか。
赤城「先週は海外現地出張してまいりましたし、今日は「食料の未来を描く戦略会議」がございました。(中略)いろいろな政策課題、そしてこうした災害そうしたものにしっかり対応していきたいと思っております。」
 
なお、赤城徳彦大臣(祖父赤城宗徳は岸内閣の閣僚)は安倍総理のお友達であるにも関わらず、(事前に知らされてなかったであろう)安倍総理はバンソウコウに驚きを隠せませんでした。
 
でも、資料の隠蔽や改ざんが常態化している現在では、バンソウコウ程度の隠し事では誰も驚きません。
 
当時の方がまだ常識が通じる良い時代でした。
 
いったん小泉首相の仕掛けた郵政解散で民主党は惨敗しました。
その後、少しずつコツコツ勝利を積み重ね、自信を取り戻し4年後に政権交代を実現しました。
 
分かりやすくて面白い記事
自民党の苦戦を予想する声も確かにあります。
 
でもぼくは、今回の参院選では、2007年の参院選のような野党の躍進は期待できないと思います。
 
統一地方選で自民党は議席を増やしました。
 風頼みの野党と違い、ドブ板選挙を自民党は得意としています。
 
誰が参院佐賀選挙区の候補者になるか知りませんが
 
自民党は先手を打ってとっくに動き出しています。野党共闘がよーーーやく「大筋合意」したころには、自民党候補は、対戦相手が誰なのか決まらない時点から地元でドブ板を展開しています。

いつ参院選挙があるのか決まっているにも関わらず、なかなか野党共闘の候補者調整が決まらないような体たらくでは、衆参ダブル選を仕掛けられたら野党共闘は惨敗するでしょう。
 
今のほうが遥かに安倍政権への追及材料が多いのにもかかわらず、政権交代の現実味が全く感じられないのは、野党共闘に本気で選挙に勝つ危機感が無いからだと思いました。

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