郷原さんの見通しは相変わらず厳しいです。
“桜を見る会” 郷原弁護士「安倍“王将”は詰みの状態」「それでも検察は動かない」
とのことです。
もし「法の支配」が存在するのなら、安倍総理は起訴され有罪判決が下ります。安倍総理は議員資格を失い、内閣総辞職です。でも総辞職はありえません。どんな手段を使ってでも安倍総理は絶対に勝ちます。
郷原さんは、桜ゲートを将棋に例えています。
桜ゲートで投了しない「安倍将棋」の本質
対戦相手が離席している間に、駒の配置を変え、対戦相手の駒台にある持ち駒をガメます。もし対戦相手にイカサマを抗議されたら、記録係を恫喝し、棋譜を改ざんさせます。
それでも勝ち目が無ければ、トイレに行ってスマホにインストールされた将棋ソフトで詰み順を検索します。
トイレでスマホをいじっているのがばれたら、立会人を買収し勝負を無効にします。こうやって森友問題が発覚した三年前から安倍総理は政権を維持してきました。どんな手段を使ってでも安倍総理は桜ゲートを乗り切ります。この程度は安倍総理や菅官房長官にとって修羅場の内にも入らない。菅官房長官の答弁は、どんな手段を使ってでも安倍政権を維持する暗い野心があからさまでした。
杉尾議員
「官房長官もよくですね、ホテル等々でパーティーを開かれることもあると思います。見積りも何も取らずに全く口約束だけで会費と人数と食事と、そういうのってやったことがありますか?」
菅官房長官
「あります」
イースト宮本議員
「これねえ、国会での監視を逃れるために資料要求の日にですよ、これを破棄しちゃうと、シュレッダーにかけちゃう、電子データも捨てちゃうと、これ民主主義の危機だと思いますよ。」
菅官房長官
「今、官房長から説明がされましたけれども、その通りだろうと思います。」
・前夜祭費用の明細がハッキリしない
・桜を見る会の政治推薦の招待者の名簿が破棄されている
状況なら追及のしようがなくなります。
郷原さんの
「このような盤面のまま長期間放置されることは、日本の一流ホテルであるホテルニューオータニにとって、耐え難いことなのではないだろうか。」
という発言について。
今井秘書官の叔父貴の今井敬さんが株式会社ニュー・オータニの取締役です。
↓の画像は株式会社ニュー・オータニの有価証券報告書
ニューオータニも安倍総理のお友達です。大口の仕事を発注できる安倍総理と、泡沫のいちげん客と、両天秤にかけたら比較になりません。ホテルニューオータニが世間体を気にして明細書の開示に応じることはありえません。税務署と会計検査院は、「総理案件」については全くあてにできません。
佐川さんがマスコミの取材攻勢から逃げまくって高級ホテルに泊まっていたのは非常に有名な話です。どこの税務署だって、一私人がマスコミの取材攻勢から逃げまくるための高級ホテル代を経費として認めるわけが無いです。でも「総理案件」だとすれば、話は全く違ってきます。佐川さんの確定申告の際に、高級ホテル代がどのように処理されたのか非常に気になります。
森友決裁文書についての野党合同ヒアリングでの会計検査院担当者による驚愕の回答。
会計検査院は森友決裁文書について改ざんがあることを朝日新聞の報道よりはるかに前に気付いていたくせに、
(安倍総理に都合がいいように)財務省の書類が正しいと看做して検査を続行しました。
税務署員も会計検査院職員も、安倍総理は逆らった人間を絶対に許さないことをよーーーーく知っています。安倍政権は、総理案件が法の枠外で特別扱いされることを前提に運営されています。将棋盤上で安倍総理を詰ましても、将棋盤外でのあらゆる調略を駆使して安倍総理は勝ちます。
超劣勢の野党がかろうじて一矢を報いられたであろう展開。繰り返しになりますが日米貿易協定の承認について、安倍総理はトランプ大統領から「年明けから発効」でお尻を切られています。
日米貿易協定の承認案についての採決が年明けまで長引くことは、安倍総理にとって(トランプ大統領の機嫌を損ねる)非常にイヤなことです。
「桜を見る会について野党各党が要求する全ての資料を開示するまで、衆参両院とも日米貿易協定の承認案の採決に応じない」
でつっぱねれば、安倍総理は立ち往生しました。ただし、ここが弱点であることに与党側は早い段階で気付いていて、とっくに野党側と根回しは済ましてありました。
立憲民主や国民民主の議員が、テーブルの下に手を伸ばして安倍政権と怪しげなカードのやり取りをしているくせに、安倍総理による権力と税金の私物化をいくら追及しても説得力を感じませんでした。野党共闘は高知県知事選で負けました。投票率は50パーセントを切っていました。
立憲民主党の支持率の低迷を棚に上げておいて、共産党に主導権を握られるのがクソ面白くない立憲民主党の福山は、くだらない責任のなすりつけをしました。
第二次安倍政権以降で安倍総理は国政選挙(=重要な選挙)で負けたことがありません。
安倍政権が大チョンボを連発して、野党共闘はようやくいくらか選挙で勝てる程度の力しかありません。野党共闘で選挙に勝てる力を得ることができなければ、安倍政権の支配は今後も粛々と続くと思いました。
追記)森友の決裁文書改ざんが国会で追及されていた2018年の桜を見る会には、日本将棋連盟の佐藤康光会長と囲碁の井山裕太七冠が出席しています。なお、ブーハーと藤井聡太さんは出席されていなかったようです。
学校法人森友学園 塚本幼稚園のPTA決算書に昭恵夫人と日本将棋連盟
谷川浩司会長の名前があったのは有名な話です。安倍総理と日本将棋連盟の関係は意外と近いです。郷原さんが桜ゲートを将棋に例えたのは、非常に適切だと思いました。
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